事例

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株式会社ワークマン様

事業内容:作業服、作業関連用品及び、アウトドア・スポーツウエアの販売
従業員数:約350名


“Excel経営”の経験をもとに「現場主導のDX推進」へ
~ワークマン成長の秘訣に迫る~

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(写真中)株式会社ワークマン データ戦略部 部長代理 長谷川 誠 様
(写真右)株式会社リンクレア オープンデザイン本部 本部長 松田 周作
(写真左)株式会社リンクレア オープンデザイン本部 西家 利祐

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作業服や安全靴など作業関連用品の国内最大手である株式会社ワークマン(以下、ワークマン)様は、全社を挙げた「データドリブン経営」の成功企業として多くの注目を集めています。

11期連続で最高益更新という好業績を支える背景には、現場の社員が勘や経験ではなく「データ」に基づいた意思決定をするという組織風土への変革があったと言います。

そのワークマンがデータ活用のさらなる推進、AI実装の内製化に向けた取り組みの一環として、2022年11月に当社の「Pythonハンズオントレーニング(インハウス研修)」を導入いたしました。

今回は「Pythonハンズオントレーニング」の実施に至った背景や導入効果について、データ戦略部 部長代理の長谷川 誠 様にお話しを伺いました。

3年後には全社の3割を「データ活用人材」に


ーまずは長谷川様の所属部署や担当業務について教えて下さい

長谷川様:

私は現在、データ戦略部という部署に所属しています。
社内でデータ活用を積極的に推進していこうというスローガンのもと、2019年に設置された比較的新しい部署となります。

主な業務としては以下の5つがあります。

  • 現在導入しているBIツールの管理、運用
  • 社内認定資格制度の運用
  • 製品の生産計画数の予測(他部署との連携)
  • クラウドサーバーの導入、運用
  • 各部署からの依頼への対応

ー社内認定資格制度とはどのような制度なのでしょうか

長谷川様:

データ分析に関する社内資格を「分析チーム」「データサイエンティスト」「データ分析エンジニア」の3つに分類し、それぞれスキルを身に着けたと判断された方に社内資格を付与する制度です。

この制度は2021年11月頃から開始しましたが、現在は350名程いる社員のうち、57名が資格認定を受けている状況です。

3年後には社内資格の認定人数を100名(全社の約30%)にすることを目標としています。

運用当初は社員がこの制度に興味を持つか不安でしたが、資格取得時や社内資格認定時に報奨金を出しているため制度としてうまく運用できていると思います。

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分析したい内容が高度化し、次のステップに踏み出した


ーPythonの学習を始めたきっかけは何でしょうか

長谷川様:

以前の当社は勘や経験中心の社風でしたが、現在の当社は「Excel経営」の本を出版するほど、全社員がExcelを使い倒し、現場で起きていることを数字とデータで可視化・分析しています。

ただ、最近は店舗数の急速な拡大などに伴い、分析したい内容の高度化が進み、Excelによるデータ分析に限界を感じるようになったんです。

そこで次のステップとして、Pythonによるデータ分析が有効ではないかと思い、勉強を始めました。

ー当初から外部の研修活用を検討していたのでしょうか

長谷川様:

当初は主に独学で3名程がPythonの外部資格を取得しました。

ただ、今後社内での活用を進めるためには、しっかりとスペシャリストから基礎的な知識をつけた方が良いと判断し、外部研修の活用を検討することになりました。

単発の研修実施ではなく、長期的な支援に期待


ー当社の「Pythonハンズオントレーニング」を知った経緯を教えて下さい

長谷川様:

最初のきっかけは、2022年5月に開催された展示会「デジタル人材育成支援EXPO」です。

そこでたまたまリンプレスの出展ブースに立ち寄り、Pythonハンズオントレーニングの内容について話を聞きました。

ー他社と比較検討するなかで、導入の決め手となったのは何でしょうか

長谷川様:

展示会の後も電話やメールで継続的にやり取りを行う中で、当社の課題や実現したいことをきめ細かくヒアリングしていただきました。

そのため、打合せ段階の資料も非常に完成されていて分かりやすく、この会社であれば大丈夫だという安心感がありました。

そして研修を単発的に実施するのではなく、その後の社内活用を踏まえた長期的な支援をご提案いただいたことから、今回の導入に至りました。

また、参加者の多くはITエンジニアではない事業部門側のメンバーで、現状ではPythonを業務に使っていない初心者でしたが、当社のレベルにあったテキスト・カリキュラムを作成していただいたことが非常に印象的でした。

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ー今回の研修ではどのような点を重視しましたか

長谷川様:

今回は特に座学で知識を詰め込むというよりも、参加者自身が手を動かすハンズオン中心の研修とすることを重視しました。

社内で実施している分析関連の研修はほとんどハンズオン形式で実施していますが、ただ机上で学ぶよりも実際に手を動かして学ぶ方が効果的ですからね。

また、研修中は講師が巡回していたので、不明点をその場ですぐに質問・解決でき、分からないまま研修が進んでしまうといったことはありませんでした。

ー研修実施の効果や、参加者の反応について教えて下さい

長谷川様:

まずは参加者全員がしっかりとPythonの基礎を理解できた点が良かったです。

当社では基本的に「全員が90点」を取れるような教育やテストを心掛けていますので、適切なレベルの研修を実施することができたと思います。

 

実際に参加者からも以下のような感想があったので非常に満足しています。

  • ルーティン作業を自動化し、作業時間を削減できた
  • for文を学んだことで作業を効率化できた
  • 自社の課題に沿った演習テーマだったので、学んだ内容をダイレクトに業務に活かすことができた

「データの民主化」に備え、取り組みをさらに加速


ー今回の研修を踏まえて、今後はどのようなことに取り組んでいくのでしょうか

長谷川様:

従来のデータ分析といえばデータアナリストなどの専門家が主に行う業務でしたが、様々なテクノロジーが活用できるようになった今、データ利活用は決して専門家だけのものではなくなりつつあると思います。

いわゆる「データの民主化」というものが今後進んでいくため、社員には今のうちにデータの扱いやプログラミングに慣れさせることを心掛けているんです。

これまでの「Excel経営」の経験からも、現場の社員自らが手を動かして分析・検証を行い、事実と要因をきちんと把握できるようになることが社員の成長に繋がると当社は考えています。

今後はAIの実装を実現したいと考えていますが、これも社員自らが内製できるような体制づくりを進めています。

ー今後、リンプレスに期待することはありますか

長谷川様:

今回はまず基礎知識を身につけるための研修を実施しましたが、今後さらにデータ利活用を実践(自走)できる人材を育てていきたいと考えています。

その一環として今後「機械学習を用いたデータ利活用のOJT」を実施しますが、実際にデータサイエンティストとして活躍される方に直接サポートいただけるということで非常に楽しみにしています。

今回のお付き合いの中で、ご相談できる内容がまだまだあるなと感じました。今後も様々なご提案に期待しています。

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